BGジャンクにおけるピン除去の選択肢
2014年11月19日コメント (1)ご存知の通り、BGジャンクは、大まかに言ってしまえば、ハンデスで脅威を取り除き、タルモを通し、ボブでアドバンテージを稼ぎ、ピン除去でテンポを得る、というデッキである。
クリーチャー群は、もうほぼほぼ選択の余地はないため、ピン除去の選定におけるそれぞれのカードの特色を挙げていきたい。
0マナ帯
・殺戮の契約
なんといっても奇襲性と、テンポの取りやすさが魅力。
双子に対しては、衰微と同じくらいの強さを発揮する。
ミシュランを割れるのも心強い。
が、黒マナが出ない時は言わずもがなの弱カード。アップキープ前に土地を割られたりして黒マナを出なくさせられると死んでしまう。
また、実質3マナのカードなので、最序盤は少々使いづらい。
(それでもハンデスからボブ、タルモあたりの動きを邪魔することはないので、‘BGジャンクにおいては”非常に使いやすいと言えよう)
あと、ボブでめくれても全く痛くないのは特筆すべき点。
1マナ帯
・見栄え損ない
黒には珍しい、1マナノンデメリットの色を問わない除去。
環境にはびこるデルバー、ボブ、ヤンパイらをすっきり除去できるが、なんといってもタルモを落とせないことが多いのは辛いポイント。
が、そこはコンバット次第でどうにでもなる。
双子と戦うときは、やっかい児は落とせるが総督にはかすり傷、という点が気にかかる。呪文滑りを倒せないことも。
・死の印
緑と白のクリーチャーに対するアンチカード。
タルモを落とせること、また、修復の天使らを落とせることはありがたいが、如何せんソーサリーなのが玉にきず。
テンポを取れないのは辛いところ。
・暗黒波
使い回せる-1/-1除去呪文。
これが相手の手札にあるだけで、コンバット計算がだいぶ面倒になる。
ボブも出せなくなる。
アドは失うが、アップキープに撃ってドローステップに回収してまた撃てば、タフネス2までは除去可能な柔軟性、最近流行りの探査ドローを自分も使うならばそことのシナジー、また、タルモのサイズアップに寄与するのも良いところ。
が、やっぱり総督、滑りを落とせないのは辛い。
2マナ帯
・突然の衰微
BGを語る上で、このカードを外すことはできないほどの強カード。
対象の広さ、デメリット(3マナ以下しか対象にしか取れないという制約はあるが)というデメリットが無いところ、インスタントであること、そして青に対する‘打ち消されない”という一文の強さ…。
文句なし。
が、修復の天使、出産の殻を壊せないこと、ミシュランを割れないことは少々気がかり。
それを加味した上でも、非常に強いカードであることは間違いないが。
・喉首狙い
まず、色拘束が弱いこと。
BGという地盤の際をガン積みし、時たま緑黒が出ないことがあるデッキにおいては、色拘束が弱いことはありがたいこと。
また、ミシュランを対象に取れるのも良い点。
さらに、双子の呪文滑りの能力の対象にならないのもメリット。
しかし、青相手だと、衰微にはあるが、喉首狙いにはない一文が際立つ。
そう、喉首狙いは打ち消されるのだ。
だからこそ、衰微と喉首狙いのどちらが双子に強いかは、一概には言えない。
喉首狙いは、衰微と違ってエンチャントやアーティファクトといったものを割れはしないが、対象パーマネントの点数でみたコストに縛られることはないのが、いいところ。
アーティファクトクリーチャーは対象に取れず、トロン、親和相手には完全に腐るが、そもそもそれらに対しては相性が元々良くないのでそれほど気にすることはないだろう。
・夜の犠牲
このカードの対象とできるクリーチャーの広さは異常だ。
が、そのマナ拘束も相当強い。
2ターン目に、樹上の村や地盤の際を混ぜることなく黒黒を出すのは意外と難しい。
もしこのカードを使いたいのなら、抹消者型The Rock にして、アーボーグ、黄昏のぬかるみを多めにとって黒黒を出しやすくするべきだろう。
・燻し
色以外は衰微の下位互換に見えるかもしれないが、こちらはミシュランを対象に取れる。
が、よほどのことがなければ、衰微と合わせて使うカードの枠を取ることは難しいだろう…。
何しろ、衰微とマナ帯がかぶっていることが痛い。
・破滅の刃
黒クリーチャーを倒せない以外はデメリットなし。
マナ拘束も弱い。
が…。
BGにおいて、衰微と混ぜ、マナ帯をぶつけてまで取るカードではない。
黒クリーチャーを倒せないデメリットも、殺戮の契約と被る。
・究極の価格
ここぞというときに多色クリーチャーを消せないのは辛いように見える。
が、一番辛いのは…やはり、衰微とのマナ帯の衝突。
一度使ってみたいカードではある。
呪文滑りの妨害を受けないのは確かなメリット。
3マナ帯
・四肢切断
奇襲性、柔軟性に優れる。
何しろ、緑マナしか出ない状況から撃てるのは強い。
殺戮の契約だとその状況では撃てない。
また、樹上の村だけを立たせているこちらを見て、不用意に総督を出して来た相手を咎める四肢切断を撃つ、などというのは非常にその後の戦局を左右するプレイングとなるだろう。
そこは衰微でも勝てないポイントだ。
が、赤、青が強い現環境において、ペイライフは馬鹿にならないデメリットとなってきている。
ボブでめくれたときの痛さも格別だ。
長所、短所がはっきりしていて、非常にわかりやすいカードでもある。
・化膿
最近このカードを一枚挿す流れがあるようだ。
アーティファクトを割れるのは確かに強い。
殻を出てきたターンに割れる。
再生不可はそこまで気にしなくていいはずだが…。
如何せん、パルスの方が丸いカードすぎるだろう。
テンポは衰微達に任せよう。
・大渦の脈動
大好きなカード。
BGが苦手とするトークン系デッキに対して非常に強い武器となる。
それ以外のデッキでも、うっかり相手がデルバーを2体並べたりしたとこをカモれる。
マナ帯も、カードタイプも気にせず割れるし、アドバンテージも取れることがあるが、相手もタルモを出していたりすると非常に使いづらくなる。
また、ソーサリーなので、ミシュラン(元々ミシュランは割れないが)や双子系の相手ターン中に動いてくるカード、デッキは不得手である。
・ヴェールのリリアナ
ピン除去と言っていいのかはわからないが…。
一体除去するという点では、確かにピン除去カードである。
他のカードにない長所は、プレインズウォーカーであること、また、布告除去であることだ。
プレインズウォーカーであることは、戦場に留まれば留まるほどアドバンテージが取れるということ。
1対1交換を繰り返すBG系のデッキにおいて、それは非常に心強い。
また、布告除去であることは、状況は選ぶが、非常に強い効果を発揮する。
例えば、スラーン、トラフト、ミラディンの十字軍、刻まれた勇者。
これらはBGのメイン除去では太刀打ち出来ない。
が、リリアナの布告除去なら処理可能だ。
そういう意味において、リリアナを他のピン除去と混ぜて運用することは戦略の幅を広げることにつながる。
+1,-6能力も、青系コントロールに対する必殺の武器たりえる。
5マナ帯
・大口叫び
黒、アーティファクトクリーチャーは対象に取れないが、想起コストを使って使い捨てにしたり、3/2畏怖アタッカーとしてアドバンテージを取ったりと、運用の幅が広いカード。
が、5マナはボブでめくれると死ねるカード。
墓忍びとボブを一緒に積めるチメリカ使いならあるいは…。
・残忍な切断
殺戮の契約が時間、四肢切断がライフをマナとして使うカードとするならば、これは墓地をマナとして使うカード。
BGはタルモ、ウーズといった墓地を使うカードが多いので、少々ディスシナジーではあるが、追放するカードを選んだり、払うマナを調整すれば十分使えるカードだと思う。
が、やっぱりボブが痛い。
このくらいか…。
クリーチャー群は、もうほぼほぼ選択の余地はないため、ピン除去の選定におけるそれぞれのカードの特色を挙げていきたい。
0マナ帯
・殺戮の契約
なんといっても奇襲性と、テンポの取りやすさが魅力。
双子に対しては、衰微と同じくらいの強さを発揮する。
ミシュランを割れるのも心強い。
が、黒マナが出ない時は言わずもがなの弱カード。アップキープ前に土地を割られたりして黒マナを出なくさせられると死んでしまう。
また、実質3マナのカードなので、最序盤は少々使いづらい。
(それでもハンデスからボブ、タルモあたりの動きを邪魔することはないので、‘BGジャンクにおいては”非常に使いやすいと言えよう)
あと、ボブでめくれても全く痛くないのは特筆すべき点。
1マナ帯
・見栄え損ない
黒には珍しい、1マナノンデメリットの色を問わない除去。
環境にはびこるデルバー、ボブ、ヤンパイらをすっきり除去できるが、なんといってもタルモを落とせないことが多いのは辛いポイント。
が、そこはコンバット次第でどうにでもなる。
双子と戦うときは、やっかい児は落とせるが総督にはかすり傷、という点が気にかかる。呪文滑りを倒せないことも。
・死の印
緑と白のクリーチャーに対するアンチカード。
タルモを落とせること、また、修復の天使らを落とせることはありがたいが、如何せんソーサリーなのが玉にきず。
テンポを取れないのは辛いところ。
・暗黒波
使い回せる-1/-1除去呪文。
これが相手の手札にあるだけで、コンバット計算がだいぶ面倒になる。
ボブも出せなくなる。
アドは失うが、アップキープに撃ってドローステップに回収してまた撃てば、タフネス2までは除去可能な柔軟性、最近流行りの探査ドローを自分も使うならばそことのシナジー、また、タルモのサイズアップに寄与するのも良いところ。
が、やっぱり総督、滑りを落とせないのは辛い。
2マナ帯
・突然の衰微
BGを語る上で、このカードを外すことはできないほどの強カード。
対象の広さ、デメリット(3マナ以下しか対象にしか取れないという制約はあるが)というデメリットが無いところ、インスタントであること、そして青に対する‘打ち消されない”という一文の強さ…。
文句なし。
が、修復の天使、出産の殻を壊せないこと、ミシュランを割れないことは少々気がかり。
それを加味した上でも、非常に強いカードであることは間違いないが。
・喉首狙い
まず、色拘束が弱いこと。
BGという地盤の際をガン積みし、時たま緑黒が出ないことがあるデッキにおいては、色拘束が弱いことはありがたいこと。
また、ミシュランを対象に取れるのも良い点。
さらに、双子の呪文滑りの能力の対象にならないのもメリット。
しかし、青相手だと、衰微にはあるが、喉首狙いにはない一文が際立つ。
そう、喉首狙いは打ち消されるのだ。
だからこそ、衰微と喉首狙いのどちらが双子に強いかは、一概には言えない。
喉首狙いは、衰微と違ってエンチャントやアーティファクトといったものを割れはしないが、対象パーマネントの点数でみたコストに縛られることはないのが、いいところ。
アーティファクトクリーチャーは対象に取れず、トロン、親和相手には完全に腐るが、そもそもそれらに対しては相性が元々良くないのでそれほど気にすることはないだろう。
・夜の犠牲
このカードの対象とできるクリーチャーの広さは異常だ。
が、そのマナ拘束も相当強い。
2ターン目に、樹上の村や地盤の際を混ぜることなく黒黒を出すのは意外と難しい。
もしこのカードを使いたいのなら、抹消者型The Rock にして、アーボーグ、黄昏のぬかるみを多めにとって黒黒を出しやすくするべきだろう。
・燻し
色以外は衰微の下位互換に見えるかもしれないが、こちらはミシュランを対象に取れる。
が、よほどのことがなければ、衰微と合わせて使うカードの枠を取ることは難しいだろう…。
何しろ、衰微とマナ帯がかぶっていることが痛い。
・破滅の刃
黒クリーチャーを倒せない以外はデメリットなし。
マナ拘束も弱い。
が…。
BGにおいて、衰微と混ぜ、マナ帯をぶつけてまで取るカードではない。
黒クリーチャーを倒せないデメリットも、殺戮の契約と被る。
・究極の価格
ここぞというときに多色クリーチャーを消せないのは辛いように見える。
が、一番辛いのは…やはり、衰微とのマナ帯の衝突。
一度使ってみたいカードではある。
呪文滑りの妨害を受けないのは確かなメリット。
3マナ帯
・四肢切断
奇襲性、柔軟性に優れる。
何しろ、緑マナしか出ない状況から撃てるのは強い。
殺戮の契約だとその状況では撃てない。
また、樹上の村だけを立たせているこちらを見て、不用意に総督を出して来た相手を咎める四肢切断を撃つ、などというのは非常にその後の戦局を左右するプレイングとなるだろう。
そこは衰微でも勝てないポイントだ。
が、赤、青が強い現環境において、ペイライフは馬鹿にならないデメリットとなってきている。
ボブでめくれたときの痛さも格別だ。
長所、短所がはっきりしていて、非常にわかりやすいカードでもある。
・化膿
最近このカードを一枚挿す流れがあるようだ。
アーティファクトを割れるのは確かに強い。
殻を出てきたターンに割れる。
再生不可はそこまで気にしなくていいはずだが…。
如何せん、パルスの方が丸いカードすぎるだろう。
テンポは衰微達に任せよう。
・大渦の脈動
大好きなカード。
BGが苦手とするトークン系デッキに対して非常に強い武器となる。
それ以外のデッキでも、うっかり相手がデルバーを2体並べたりしたとこをカモれる。
マナ帯も、カードタイプも気にせず割れるし、アドバンテージも取れることがあるが、相手もタルモを出していたりすると非常に使いづらくなる。
また、ソーサリーなので、ミシュラン(元々ミシュランは割れないが)や双子系の相手ターン中に動いてくるカード、デッキは不得手である。
・ヴェールのリリアナ
ピン除去と言っていいのかはわからないが…。
一体除去するという点では、確かにピン除去カードである。
他のカードにない長所は、プレインズウォーカーであること、また、布告除去であることだ。
プレインズウォーカーであることは、戦場に留まれば留まるほどアドバンテージが取れるということ。
1対1交換を繰り返すBG系のデッキにおいて、それは非常に心強い。
また、布告除去であることは、状況は選ぶが、非常に強い効果を発揮する。
例えば、スラーン、トラフト、ミラディンの十字軍、刻まれた勇者。
これらはBGのメイン除去では太刀打ち出来ない。
が、リリアナの布告除去なら処理可能だ。
そういう意味において、リリアナを他のピン除去と混ぜて運用することは戦略の幅を広げることにつながる。
+1,-6能力も、青系コントロールに対する必殺の武器たりえる。
5マナ帯
・大口叫び
黒、アーティファクトクリーチャーは対象に取れないが、想起コストを使って使い捨てにしたり、3/2畏怖アタッカーとしてアドバンテージを取ったりと、運用の幅が広いカード。
が、5マナはボブでめくれると死ねるカード。
墓忍びとボブを一緒に積めるチメリカ使いならあるいは…。
・残忍な切断
殺戮の契約が時間、四肢切断がライフをマナとして使うカードとするならば、これは墓地をマナとして使うカード。
BGはタルモ、ウーズといった墓地を使うカードが多いので、少々ディスシナジーではあるが、追放するカードを選んだり、払うマナを調整すれば十分使えるカードだと思う。
が、やっぱりボブが痛い。
このくらいか…。
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